【12月20日 AFP】(更新、写真追加)ドイツの警察は20日、首都ベルリン(Berlin)中心部でクリスマスの市にトラックが突っ込み、多数の死傷者が出た事件について「テロ攻撃とみて」捜査していることを明らかにした。

 警察は、鉄骨を積んだトラックでクリスマス市に故意に突っ込んだとみられる男性を拘束している。現場はベルリンを象徴するカイザー・ウィルヘルム記念教会(Kaiser Wilhelm Memorial Church)に近い、観光客に人気の地区だった。

 独DPA通信が情報機関筋の話として報じたところによると、拘束されている運転手の男性は2月にアフガニスタンもしくはパキスタンから入国した亡命希望者とみられている。

 このトラックの助手席では、運転手として登録されていたとされるポーランド人男性が死亡しているのが発見された。警察は、事件当時運転していたのはこの男性ではなかったと述べている。また、ブランデンブルク(Brandenburg)州内相のカール・ハインツ・シュレーター(Karl-Heinz Schroeter)氏は20日、この男性は「銃で撃たれ」て死亡したと話した。

 今回の事件ではトラックがクリスマス市に突っ込み80メートルにわたり暴走、12人が死亡し、48人が負傷した。(c)AFP/Frank ZELLER