【12月20日 AFP】トルコの首都アンカラ(Ankara)の米国大使館前で20日未明、発砲騒ぎがあり、米政府は同日、警戒措置として大使館を一時閉鎖した。アンカラでは19日、ロシア大使が射殺されている。

 米大使館は「アンカラの大使館の正門前に単独で近づいた人物が、銃を発砲した」と発表。けが人はなく、発砲した人物は拘束されたとしている。この事態を受けて、イスタンブール(Istanbul)とアダナ(Adana)の米領事館も通常業務を停止した。

 アンカラの米大使館前で発砲があったのは20日午前3時50分(日本時間同午前9時50分)。前日19日には、アンカラで写真展の開会式に出席したロシアのアンドレイ・カルロフ(Andrei Karlov)駐トルコ大使が、警官に射殺される事件が起きている。米大使館はこの写真展の会場から道を挟んで反対側にある。

 トルコでは今年、クルド人武装勢力やイスラム過激派による攻撃が相次いでおり、米政府はトルコに滞在する自国民に繰り返し警戒を呼び掛けている。(c)AFP