【12月20日 AFP】オーストラリア政府は20日、フランス政府との間で次期潜水艦の購入に関する政府間協定に署名した。事業総額は500億豪ドル(約4兆2500億円)。マルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)豪首相は潜水艦の「最先端技術」をたたえるとともに、地元での雇用創出効果を強調した。

 協定はアデレード(Adelaide)でターンブル首相とフランスのジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian )国防相が署名した。次期潜水艦「ショートフィン・バラクーダ(Shortfin Barracuda)」の設計と建造は仏造船会社DCNSが手掛ける。

 12隻を建造し、総事業費は米国やオーストラリアの請負業者との取引も含めて500億豪ドル(約4兆2500億円)に達する。

 建造の大半はアデレードで行われる。ターンブル首相はこの事業によって「ここアデレードを中心とした国防産業が生まれ、最先端技術の分野で2800人の雇用が創出される」と述べ、地元での経済効果を強調した。

 オーストラリア政府は4月、次期潜水艦の主契約者にDCNSを選定。ドイツと日本は受注合戦に敗れた。(c)AFP