【12月20日 AFP】国際ボブスレー・スケルトン連盟(ISBF)は19日、ロシアのソチ(Sochi)で行われる予定だったIBSF世界選手権(IBSF World Championships 2017)について、ドイツ・バイエルン(Bavaria)州のケーニヒス湖(Koenigssee)で代替開催すると発表した。

 来年2月13日から26日まで開催される世界選手権に関しては先週、国家ぐるみのドーピング問題に直面している露ソチから変更すると発表されており、今回代替地に決まったケーニヒス湖はすでに5度の開催実績がある。

 同連盟は声明で、「今回の開催地変更にあたり、大会組織が示した迅速な連携と献身に対し、IBSFは非常に感銘を受けたと同時に感謝の意を示したい。代表チームのほとんどは、世界選手権の前に欧州でW杯シリーズを戦うことになっており、同地域での開催を優先させた。これらの理由により、当連盟はドイツのケーニヒス湖を選択した」と明かした。

 世界反ドーピング機関(WADA)が先日公表したカナダの法律家リチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏の報告書で、少なくとも30競技において1000人を超えるロシア人選手が組織的なドーピングに関与していたと示されたことを受け、IBSFは世界選手権の開催地について、2014年にソチ冬季五輪を開催した当地から変更を求める圧力にさらされていた。(c)AFP