ドゥテルテ比大統領、市長時代の容疑者殺害に開き直り
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【12月17日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は16日、これまで数千人が殺害されている麻薬撲滅戦争の続行を誓う中で再び、自ら犯罪者を殺したことがあると誇ってみせた。
シンガポールを訪れたドゥテルテ大統領は、在シンガポールのフィリピン人を前に1時間ほど行った演説の中で、比南部ダバオ(Davao)市の市長時代に警察に見本を示すため犯罪の容疑者を自ら殺害していたとする12日の談話が、世界各国で報じられたことについて触れた。
同大統領は「昨日から米CNNや英BBCなどのテレビニュースで、ドゥテルテが犯罪者を殺したり撃ったりしたことを認めたなどと流れているが、これらに関して皆さんが困惑しないようにしておこう。それらの報道に間違いはない」と述べた。
得意とする強烈な物言いでドゥテルテ大統領が麻薬撲滅戦争の継続を約束すると、約6500人の聴衆からは歓声が沸いた。
さらにドゥテルテ大統領は「私は、ああしたばかどもを殺してやるぞ」と述べたり、のどをかき切るしぐさをしながら「私の麻薬撲滅のための運動は、私の任期6年が終了するまで、すべての密売人が殺されるまで終わらない」などと語った。(c)AFP