【12月15日 AFP】シリアの反体制派は14日、北部アレッポ(Aleppo)の反体制派が支配する地域から市民らを避難させるための先の合意が履行されず、砲撃と空爆が再開される中、市民と負傷者を避難させるための新たな合意に達したと発表した。

 しかしシリア政府に近い筋の情報によると、同政府は新たな合意について否定しており、また在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、先の合意が破綻した後も戦闘は続いているとしている。

 先の合意では、14日の早い段階で数千人の市民と反体制派の戦闘員がアレッポ東部から避難を始めることになっていた。

 国連(UN)は13日、11人の女性と13人の子どもを含む市民少なくとも82人が、ここ数日間で殺害されたとする報告を受けたと発表している。

 また国連の調査委員会は、反体制派はアレッポを脱出しようとする市民たちを妨げ、彼らを「人間の盾」として利用しているとの報告を受けていると述べた。(c)AFP/Rim Haddad and Karam al-Masri