【12月14日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は12日、同国南部の都市ダバオ(Davao)で市長を務めていた際、警官らに手本を示すため、犯罪者とみられる人々を自ら殺害していたと語った。

 ドゥテルテ氏のコメントは同日夜、大統領府で麻薬撲滅の取り組みについて議論する最中、ビジネスマンらに向けたスピーチで飛び出した。

 麻薬撲滅戦争での警官による容疑者殺害について言及した後、ドゥテルテ氏は20年近く務めたダバオ市長時代に自身も同じような活動を率いていたと述べた。

「ダバオでは自分自身でやっていたのだ。あいつら(警官たち)に、私にできて君たちにできないはずがないということを示すためにだ」

「ダバオをバイクで回っていたよ。大きなバイクでね。路地をパトロールして、よくいざこざを探し回っていた。人殺しするため、けんかを見つけるんだ」

 ドゥテルテ氏の大統領就任以降、当局の公式発表によれば、麻薬取り締まり作戦で、警察はこれまでに2086人を殺害し、詳細不明の状況下で3000人以上が死亡している。(c)AFP