「リベンジポルノ」などの被害、米国では25人に1人 研究
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【12月14日 AFP】それは、恋人に捨てられて仕返しをたくらむ元恋人、あるいは有名人のプライベートな画像を公開するハッカーかもしれない──。
本人の同意なしで裸や露骨な画像を投稿する行為についての調査結果がこのたび発表され、米国では25人に1人が被害に遭っていることが明らかになった。調査は、米調査機関「データ&ソサエティー(Data & Society)」のアマンダ・レンハート(Amanda Lenhart)氏が率いた。この中には、いわゆる「リベンジポルノ(復讐のポルノ)」も含まれる。
研究で使用されたデータは、15歳以上の米国人インターネットユーザー3002人を対象に、2016年5月17日から7月31日の間に実施した調査結果に基づいている。
この問題は2014年、米女優のジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)さんやモデルのケイト・アプトン(Kate Upton)さんといった有名人のヌード写真が、ハッカーによってインターネットに投稿されたことで注目を集めた。
今回の調査によると、本人の同意なしで露骨な描写の写真や映像をインターネットに投稿されたことがあると回答した人は全対象者の2%で、またそのような脅しを受けたことがある人も多数いた。両方を合わせると全体の4%の人が投稿および脅しの被害を受けていた。これは米国市民の1040万人にあたる。
こうした画像や映像をめぐっては、元恋人が撮影・投稿するほか、アマチュアやプロのハッカーがサーバーなどから盗むケースもある。
15歳~29歳の多くは脅された経験があると回答した。被害を受けるのは男性より女性の方が多く、30歳未満の女性10人に1人がそのような投稿の脅しを受けたことがあるとされた。
自らを同性愛者やバイセクシャルと認めるるインターネットユーザーの間では、誰かにヌードまたはヌードに近い写真あるいは映像を投稿すると脅かされたことがあるとの回答は15%に上った。
論文によると、過去3年間に30州で「リベンジポルノ」を違法と定義する法案が議会を通過している。連邦法の制定についても連邦議会に提出されている。(c)AFP/Rob Lever