【12月14日 AFP】米国防総省は13日、米主導の有志連合が4日にシリア北部ラッカ(Raqa)で無人機(ドローン)による空爆を行い、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の幹部3人を殺害したと発表した。うち2人は昨年11月にフランスの首都パリ(Paris)で起きた同時攻撃事件に関与していた。

 国防総省のピーター・クック(Peter Cook)報道官は声明で「空爆を実施した当時、3人は西側諸国に対する攻撃を共同で画策・助長しようとしていた」と説明している。

 クック報道官によると、ISが「首都」と位置付けるラッカで殺害した3人のうちフランス国籍のサラエディヌ・グルマ(Salah-Eddine Gourmat)容疑者とベルギー国籍のサミー・ジュドウ(Sammy Djedou)容疑者は、130人が犠牲になったパリ同時攻撃を促す役割を果たした。

 両容疑者は、ISの報道官・戦略責任者を務め今年8月に有志連合による空爆で死亡したアブ・モハメド・アドナニ(Abu Mohamed al-Adnani)容疑者の側近だったという。

 残りの一人はフランス国籍のワリド・アマン(Walid Hamman)容疑者。ISで自爆攻撃を立案していたとされ、ベルギーで昨年阻止されたテロ計画に関与したとして被告人不在のまま有罪判決を受けている。(c)AFP