【12月13日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)次期事務総長(67)が12日、国連総会で就任宣誓した。シリア内戦など世界的な危機への対応能力を高めるべく「国連は変わらなければならない」と訴えた。

 ポルトガル元首相のグテレス氏は来年1月1日、潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長の後任となる第9代国連事務総長に就任する。元政府首脳が国連事務総長に就くのは史上初めて。

 シリアなどで戦争が続くほか、ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領の就任により米国が世界で果たす役割がどう変化するか、各国が注視する中での船出となる。

 グテレス氏は「国連は多国間主義の要であり、数十年にわたる相対的平和に寄与してきた。しかし、現在の課題はわれわれの対応能力を超えている」と指摘。その上で「国連は変わらなければならない」と強調した。(c)AFP