世界一の人工クリスマスツリー建設再開、批判的な大司教を説得 スリランカ
【12月12日 AFP】スリランカで、カトリック教会の反対によりいったん中止となった世界最大の人工クリスマスツリー建設計画が再開されることになった。先頭に立ってプロジェクトを推し進めていた伝説的な元クリケット選手アルジュナ・ラナトゥンガ(Arjuna Ranatunga)氏が12日、発表した。
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港湾・海運相を務めるラナトゥンガ氏によると、ラニル・ウィクラマシンハ(Ranil Wickremesinghe)首相がコロンボ(Colombo)大司教のマルコム・ランジット(Malcolm Ranjith)氏を説得し、再開されることになったという。
ラナトゥンガ氏はAFPに対し文書で、作業が12日午前に再開されたことを明かすとともに、「クリスマスには間に合うだろう」との考えを示した。
当初は建設計画に対して「無駄な支出」と難色を示し、20万ドル(約2300万円)とも推定される建設費を貧困解消のために使った方が良いとの考えを示していたランジット氏だが、今のところ建設再開についてのコメントは出していない。
1996年のワールドカップでスリランカを優勝に導いたことでも知られるラナトゥンガ氏は先頭に立って資金を集め、同国の最大都市コロンボ中心部に約100メートルの人工クリスマスツリーを建設するというプロジェクトを進めていた。(c)AFP