【12月12日 AFP】トルコの最大都市イスタンブール(Istanbul)のサッカー場近くで起きた爆弾攻撃2件について、少数民族クルド人の非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」の分派とされる武装組織「クルド解放のタカ(TAK)」が11日、犯行声明を出した。警察官30人を含む38人が死亡したこの事件を受け、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は「テロに対して最後まで戦う」と誓った。

 この攻撃では10日夜、イスタンブールのサッカーチーム、ベシクタシュ(Besiktas)が本拠とするサッカー場付近で自動車爆弾が爆発。それから1分もたたないうちに、近くの公園で男が警察官のそばで自爆した。当局によると、警察官以外の犠牲者は7人が民間人で1人は身元不明。このほかに約150人が負傷した。

 TAKはウェブサイトに「TAKの報復部隊が10日午後10時30分(日本時間11日午前4時30分)ごろ、イスタンブールのボーダフォン・アリーナ(Vodafone Arena)の外とマチカ公園(Macka Park)で同時攻撃を実施した」と犯行声明を出した。

 ヌーマン・クルトゥルムシュ(Numan Kurtulmus)副首相はCNNトルコ(CNN-Turk)に対し、攻撃は警察を狙ったものだったと断定。「専門家の話では少なくとも300~400キロの爆発物が使用された。車が爆発した場所には大きな穴ができた」と述べた。(c)AFP/Fulya OZERKAN