北朝鮮が軍事演習、韓国大統領府などを標的と想定
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【12月11日 AFP】北朝鮮国営メディアは11日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が韓国大統領府を標的と想定した大規模な軍事演習を実施したと伝えた。
国営朝鮮中央通信(KCNA)によると、朝鮮人民軍の特殊部隊は、金委員長が監視所から双眼鏡で見守る中で、韓国ソウル(Seoul)の青瓦台(Blue House、韓国大統領府)など「敵の具体的な標的の破壊」を目的とした軍事演習を実施したと報じた。
朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」も2ページにわたって、青瓦台を模した建造物に朝鮮人民軍が突撃して火を放つ様子や、これを見て満面の笑みを浮かべた金委員長など、演習の画像を多数掲載した。
またKCNAは「演習を通じて、わが部隊は延坪島(Yeonpyeong Island)から青瓦台までを火の海とした」と伝えた。北方限界線(NLL)近くにある韓国の延坪島では2010年に北朝鮮の砲撃を受け死者が出ている。
演習が行われた日にちは明らかにされていない。(c)AFP