シリア政府軍、アレッポ攻撃再開 国連、即時停戦を要求
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【12月10日 AFP】シリア政府軍は9日、同国北部アレッポ(Aleppo)の反体制派掌握地域で新たな空爆を実施した。同国と同盟関係にあるロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は、反体制派が同市から撤退するまで攻撃は続くと述べている。
ラブロフ外相は前日の8日、同市内に取り残されている住民を避難させるため、シリア政府軍が攻撃を一時停止したと発表。シリア政府軍は同日夜から攻撃を短時間停止したものの、砲撃は続いていた。
3週間前に始まったシリア政府軍のアレッポ東部奪回作戦により、反体制派の掌握地域は市内のわずか数区域にまで縮小している。
アレッポ東部からはここ数週間で数万人の市民が避難したが、国連(UN)は9日、反体制派が住民の一部の避難を妨害しているとの報告があると発表。さらに、政府掌握地域に逃れた男性数百人が行方不明になっているとの情報について懸念を表明した。
一方、国連総会(UN General Assembly)は9日、シリアでの即時停戦と緊急救援物資の配達を要求するカナダ起草の決議案を採決。同案は加盟193か国のうち賛成122、反対13、棄権36で可決された。ロシア、イラン、中国は反対に回った。(c)AFP