女優ソフィア・ベルガラさん、自身の凍結胚から訴えられる?
このニュースをシェア
【12月9日 AFP】女優のソフィア・ベルガラ(Sofia Vergara)さん(42)が、元恋人との間につくった2つの凍結胚を原告とする、類を見ない裁判に直面している。訴訟は、2つの凍結胚に代わり、新設されたトラストが起こした。
米紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)の報道によると、ルイジアナ(Louisiana)州の裁判所に提出された訴状には、「エマ(Emma)」と「イザベラ(Isabella)」と名付けられた2つの凍結胚が原告として記されているという。ルイジアナ州は妊娠中絶に反対で、胚は人としての権利が与えられている。
新たな訴訟は、ベルガラさんの元婚約者のニック・ローブ(Nick Loeb)氏が、同じくベルガラさんを相手取って訴えていた別の訴訟の取り下げを模索する中で起こされた。今週、2つの胚のために設立されたと思われるトラストによる「不意打ちの訴訟」となった。
前の訴訟でローブ氏は、出産を目的とした2つの受精卵の親権を求めていた。新たな訴訟では、現在カリフォルニア(California)の不妊治療院で凍結されている2つの胚の誕生を認めないことは、彼らの相続の権利を奪うものだと主張された。
一方のベルガラさんは、2つの胚を永遠に凍結しておきたいとこれまでに発言している。
ローブ氏は4月、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の論説で「女性には、男性が反対しても妊娠した子を出産する権利が与えられている」「親としての全責任を取る意志がある男性は、これと同様に、女性が反対しても、自分の胚を誕生させる権利が与えられるべきではないだろうか?」と書いた。
だが、ベルガラさんは昨年、ローブ氏への胚の親権引き渡しの署名を拒否し、自分は「正しいことをしている」と主張した。ベルガラさんは、テレビ番組『モダン・ファミリー(Modern Family)』の人気女優だ。(c)AFP