カンボジアでまた有毒酒被害か 10人死亡、50人入院
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【12月9日 AFP】カンボジア中部コンポンチュナン(Kampong Chhnang)州の村でこの数週間、コメを原料とする自家製の酒が原因とみられる体調不良を訴える人が続出し、これまでに10人が死亡、約50人が入院した。地元の病院関係者らが8日明らかにした。
地元病院の院長によると、村で行われた複数の葬儀に出席した住民らが、コメから作った自家製の伝統酒を飲んだ後、不調を訴え始めたという。
カンボジアでは祭りや冠婚葬祭の行事に酒が不可欠だが、醸造の際にメチルアルコール(メタノール)を混ぜた酒を飲むと死に至ることもある。
州警察のリー・ビラク(Ly Virak)副本部長はAFPの取材に、住民らが死んだのは毒性のある酒を飲んだのが原因とみられるとしながらも、詳細はまだ把握していないと述べた。
カンボジアでは1年前にも、北東部で有毒なレベルのメチルアルコールを含む酒が原因で少なくとも19人が死亡、200人が入院する問題が起きている。(c)AFP