ロシアのボクサー、ドーピングでリオの銀メダル剥奪
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【12月9日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は8日、ドーピング違反により、ボクシング男子フライ級のミーシャ・アロイアン(Misha Aloian、ロシア)と男子重量挙げのガブリエル・リンクレアン(Gabriel Sincraian、ルーマニア)がリオデジャネイロ五輪で獲得したメダルを剥奪したと発表した。
世界選手権(World Amateur Boxing Championships)で2度の王者に輝き、リオ五輪の男子フライ級でも銀メダルを獲得したアロイアンは、同五輪決勝のシャホビディン・ゾイロフ(Shakhobidin Zoirov、ウズベキスタン)戦後に行われたドーピング検査で、禁止薬物として指定されるツアミノヘプタン(tuaminoheptane)に陽性反応を示したという。
一方、重量挙げ男子85キロ級で銅メダルを手にしたシンクレアンは、外因性のテストステロン(testosterone)が検出された。28歳の同選手は昨年、禁止ステロイドのスタノゾロール(stanozolol)を使用したことによる2年間の資格停止処分から、競技に復活したばかりだった。
9日には、カナダの法律家リチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏によるロシアの組織的なドーピングを暴いた最終報告書が公表される予定で、同国とオリンピックムーブメントがさらに切迫した状況に置かれることが予想される中、アロイアンへの制裁は、そのわずか1日前にもたらされた。(c)AFP