パキスタン航空機、墜落前に救難信号を発信
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【12月8日 AFP】パキスタン北部で7日、乗客乗員48人を乗せたまま墜落したパキスタン航空(PIA)機が、レーダーから消えて山に墜落する前に救難信号を発信していたことが分かった。当局が発表した。この事故では搭乗者全員が死亡。8日には犠牲者の身元を確認するため、遺体からDNAを採取する作業が始まった。
墜落したのは、北部チトラル(Chitral)から首都イスラマバード(Islamabad)に向かっていたATR-42型ターボプロップ機。2つのエンジンのうちの1つが故障し、カイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州アボタバード(Abbottabad)の山岳地帯で墜落した。その衝撃で機体は炎上し、機体の一部は墜落地点から数百メートル離れた場所で見つかった。
PIA会長は7日イスラマバードで開いた記者会見で、エンジンが故障したことを受けて、操縦士が午後4時14分(日本時間午後8時14分)、管制当局に対し救難信号を発信していたと発表した。
会長によると、機長の総飛行時間は1万2000時間を超えており、墜落機の運航年数は9年で、「機器は正常に機能しており、10月に検査を受けていた」という。(c)AFP/Gohar ABBAS