【12月8日 AFP】米英の情報機関が、仏航空大手エールフランス(Air France)を含む民間航空機の乗客が使用する携帯電話からデータを傍受しようとしていたことが分かった。米国家安全保障局(NSA)の元職員で、米政府による大規模な情報収集活動を暴露したエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が明らかにした資料を基に、仏メディアが報じた。

 NSAと英国の情報機関、政府通信本部(GCHQ)はまず、テロ攻撃のターゲットとみられ、2007年に機内での携帯電話の利用を認めたエールフランス機で、傍受の試験を行った。

 仏紙ルモンド(Le Monde)は「上空でインターネット接続した携帯電話を使えることになり、NSAとGCHQはプログラムの開発に動いた」と報じている。

 報道によると、NSAとGCHQは内部文書で、「泥棒かささぎ」「伝書バト」というコードネームで呼ばれた、「ほぼリアルタイム」で情報収集できる「素晴らしい」プログラムの成果について言及していた。旅客機が上空1万フィート(約3000メートル)超を飛行していれば、通信傍受できるようになっていたという。(c)AFP