【12月30日 AFP】カナダ東部の沿岸で、潮の流れを利用して電気をつくり出す「潮力発電」が本格的に始動した。国内で初めて送電網に接続された潮力発電用のタービンが500世帯分の電力の供給を開始した。

 この事業が行われているのは、東海岸のノバスコシア(Nova Scotia)州とニューブランズウィック(New Brunswick)州の間に位置するファンディ湾(Bay of Fundy)。先月、潮の満ち引きによる潮流を利用した発電を初めて行った。

 タービンはフランスの海軍造船企業の子会社オープンハイドロ(OpenHydro)が設計・製造し、同月に湾の海底へ下ろされていた。

 ファンディ湾は潮の流れが速いことで知られ、潮位は通常でも20メートルを超える。

 来年には2基目のタービンが設置される予定だ。2基のタービンは合わせて、石炭2000トンによる発電量に匹敵する電気を生み出せるという。(c)AFP