【12月6日 AFP】米人気歌手のマドンナ(Madonna)さんはドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領の選出に失望感を表し、女性有権者には女性大統領を受け入れるという「同性としての能力が欠けている」と語った。

 ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官を支持して米国初の女性大統領誕生を訴えていたマドンナさんは、5日に発売された米音楽誌ビルボード(Billboard)のインタビューで、トランプ氏に投票した女性有権者の割合が「正気とは思えないほど高い」と指摘している。同次期大統領をめぐってはこれまで、女性にわいせつな行為をしても自分なら許されると豪語する発言が取り上げられていた。

 同誌のインタビューでマドンナさんは、「女性は女性が嫌い。そういうことだと思う」と主張。「女性には本質的に同性の人間を応援しないところがある。それはすごく残念。男性は同性同士でかばい合うけど、女性がかばうのはパートナーの男性と子ども」「女性は内側に向かうけど、男性はもっと外側に目を向ける。その多くの原因はねたみと、自分の仲間の一人が国のかじ取りを行うことを受け入れるという同性としての能力が欠けていることにある」と語っている。

 マドンナさんはまた、トランプ次期大統領について「非常にフレンドリーだし、自慢好きでマッチョで俺様タイプという意味ではカリスマ性がある」ことを認める一方で、「この世の中にはそういうタイプの人が存在する。それは別に構わない。でも、そういう人が国の代表になることはあり得ない」とも述べている。

 マドンナさんは、同誌が9日に米ニューヨーク(New York)で開催する「ウィメン・イン・ミュージック(Women in Music)」で、今年の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー(Woman of the Year)」を授与されることになっている。(c)AFP