【12月5日 AFP】フィンランド南東部の小さな町イマトラ(Imatra)で3日、男が女性3人を射殺する事件があった。地元警察当局が4日、発表した。被害者は町議会議長と記者2人だという。フィンランドは他の欧州諸国と比べて犯罪率は低いが、狩猟愛好家が多く、銃所有者数では世界屈指の国。

 警察によると、事件が起きたのは3日夜で、容疑者の男(23)は直ちに身柄を拘束された。単独犯行とみられ、政治的な背景や過激思想に基づく動機は今のところ確認されていないという。

 被害者3人はレストランで食事後に店を出たところを銃撃された。警察は、無差別に狙われた可能性があるとみている。3人は至近距離から頭部や上半身を撃たれ、現場で死亡が確認されたという。

 フィンランドの通信社STTは、捜査当局の情報として、死亡したのは地元の町議会議長と地元紙の記者2人と特定されたと伝えた。

 容疑者は地元在住の男で、抵抗することなく身柄を拘束された。男の車のトランクから犯行に使われた銃が発見されたが、所有者は狩猟免許を持つ別人で、警察ではなぜ容疑者の男が他人の銃を所持していたのかを調べている。(c)AFP