松山がヒーロー・ワールドチャレンジ制覇、全英王者の猛追振り切る
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【12月5日 AFP】男子ゴルフ、ヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)は4日、バハマ・ナッソー(Nassau)のアルバニーGC(Albany Golf Club)で最終日が行われ、松山英樹(Hideki Matsuyama)が通算18アンダーで優勝を飾った。
2位のヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)に2打差をつけた松山は、18人の招待選手が参加した今大会で1年4か月ぶりの戦列復帰を果たしたタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)の主催大会を初制覇し、ここ2か月間で4度目のタイトルを手にしている。
この日、松山に最大8打差を付けられていた今年の全英オープン(The 145th Open Championship)王者のステンソンは、16番でバーディーを奪い2打差まで詰め寄ると、両者が17番でともにパーセーブしたことで緊張感が漂った。
18番で松山が右のラフに捕り、アプローチショットがグリーンを越える中、ステンソンは3メートルのバーディーチャンスを手にした。それでも松山は3打目のチップショットでピン側に寄せると、ステンソンはバーディーパットをミスし、ともにパーでホールアウトした。
松山はこの日1オーバーで通算18アンダー、ステンソンは4アンダーで通算16アンダーとなった。3位タイには通算13アンダーで米国勢のマット・クーチャー(Matt Kuchar)、リッキー・ファウラー(Rickie Fowler)、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)が並んだ。ウッズはスコアを4ストローク落とし、通算4アンダーの15位に終わっている。
松山は、10月の日本オープン(Japan Open Golf Championship 2016)と世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)のHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2016)、先月の三井住友VISA太平洋マスターズ(2016 Mitsui Sumitomo VISA Taiheiyo Masters)で優勝。その間にマレーシアで行われた米国ツアー・アジアツアー共催のCIMBクラシック(CIMB Classic 2016)でも2位に入っている。
ウッズは、「彼はこれから先、倒すべきトップ選手の一人になっていくだろう」と松山を評価。また、2014年にこの大会を制覇し、その翌年の第79回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2015)と第115回全米オープン選手権(2015 US Open Championship)で優勝を飾ったジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)は、「今後数年で(松山が)メジャー王者になると思う」と語っている。
メジャー制覇について松山は、「目標はマスターズで勝つことなので、それまでの試合で一つでも多く優勝ができるようにしていきたい」と語った。
松山はこれまで通算17度のメジャー出場でトップ10入りを5回果たしており、今年の第98回全米プロゴルフ選手権(2016 PGA Championship)で自己最高の4位を記録。昨年のマスターズでは5位に入り、今年も7位タイでフィニッシュしている
松山は今後いったん帰国して休暇を取って家族や友人との時間を過ごし、年明けからツアーに復帰する。(c)AFP/Jim Slater