ナチス収容所で2年前盗難の扉、ノルウェーで発見
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【12月3日 AFP】ドイツ南部ダッハウ(Dachau)にあるナチス・ドイツ(Nazi)の強制収容所跡で、2年前に盗難被害に遭っていた鉄製の扉が、ノルウェーで発見された。同国の警察が2日、明らかにした。扉は収容所入り口の鉄門の一部で、悪名高い標語「働けば自由になる(Arbeit macht frei)」が掲示されていた。
ノルウェー南西部ベルゲン(Bergen)の警察当局がAFPに明らかにしたところによると、扉は匿名筋からの情報により同市郊外で発見された。発見場所は屋外だったが、保存状態は良好だという。
ベルゲン警察は声明で、鉄扉はドイツに「できる限り迅速に」返還されると説明。一方で、事件に関連して容疑者が逮捕されたかどうかについては言及していない。
重量100キロの鉄扉は2014年11月2日に盗まれ、当時アンゲラ・メルケル( Angela Merkel)独首相が「恐ろしい」と非難するなど、怒りの声を巻き起こしていた。(c)AFP/Ralf ISERMANN