【12月2日 AFP】ロシア宇宙庁(Roscosmos、ロスコスモス)は1日、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて同日打ち上げられた無人貨物輸送船「プログレス補給船(Progress)MS-04」が、発射直後に大気圏中で燃え尽きたと発表した。宇宙旅行の安全性に対する懸念が強まるのは必至だ。

 同庁が出した声明によると、同船は何らかの異常が発生したことにより、ロシア・トゥワ(Tuva)共和国にある無人山間地帯の上空約190キロの地点で焼失した。破片の大半は、大気圏内で燃え尽きたという。

 同庁はこれに先立ち、プログレスMS‐04がカザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地(Baikonur Cosmodrome)での打ち上げから6分23秒後に交信が途絶えたと発表していた。

 同庁は、打ち上げ失敗により「ISSの通常運用とクルーの生活に影響は出ない」と説明している。

 プログレスは昨年4月にも打ち上げに失敗し、地球に向かって降下、分解していた。これについてロシアは、同船を搭載していたソユーズ(Soyuz)ロケット側に問題があったとしている。(c)AFP/Gabrielle Tétrault-Farber