【12月1日 AFP】フランスの詩人ポール・ベルレーヌ(Paul Verlaine)が愛人で同じく詩人のアルチュール・ランボー(Arthur Rimbaud)の殺害を試みた際に使われ、仏文学史で最も有名な銃となった拳銃が11月30日、パリ(Paris)で競売に掛けられ、推定価格の7倍以上に当たる43万4500ユーロ(約5260万円)で落札された。競売を主催したクリスティーズ(Christie's)が明らかにした。

 競売にかけられたのは、口径7ミリ6連発のレボルバー式拳銃。妻子を捨てて10代の愛人ランボーと駆け落ちしたベルレーヌは1873年7月10日の朝、2年間に及ぶ情熱的な情事に終止符を打つべく、ベルギーのブリュッセル(Brussels)でこの銃を購入。ホテルの部屋で2発発砲し、うち1発はランボーの手首に当たったが、もう1発は外れて壁に当たった。(c)AFP