【11月30日 AFP】次期米大統領選の民主党候補として国民的な人気を誇るミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人(52)の待望論が早くも高まる中、そうした雰囲気に水を差した人物がいる。バラク・オバマ(Barack Obama)大統領(55)その人だ。

「ミシェルが出馬することは絶対にない」。オバマ大統領は、今月の大統領選で大方の予想を覆してドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が勝利した翌日に応じた米情報誌ローリング・ストーン(Rolling Stone)のインタビューでこう語った。当時、一部のソーシャルメディアではミシェル夫人に大統領選への立候補を求める声が盛んに上がっていた。

「私の知る限り、ミシェルは才能豊かな人間だ。国民からも驚くほどの共感を得ている。でも、思慮があり過ぎて政界に足を踏み入れる気にはならないだろうと、私は冗談を言っているんだ」(オバマ大統領)

 黒人初の米ファーストレディーであるミシェル夫人は今回の大統領選でヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の応援演説に立ち、その自信に満ちたスタイルで大きな反響を呼んだ。また、女性に対するトランプ氏の姿勢を強く非難した。

 名門ハーバード(Harvard)大卒の弁護士でもあるミシェル夫人は、ギャラップ(Gallup)の最近の世論調査で国民の79%から支持を集めた。これはオバマ大統領の支持率よりも高い。本人は過去に大統領への意欲を問われた際、夫のビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領に続いて大統領選に出馬したヒラリー氏と同じ道は歩みたくないと繰り返し語っている。(c)AFP