【11月29日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は28日、デービッド・ペトレアス(David Petraeus)前中央情報局(CIA)長官(64)と会談した。次期政権の国務長官人事をめぐってはトランプ氏周辺で対立が表面化していたが、ここへ来て候補が絞り込まれている。

 会談はニューヨーク(New York)市内のトランプタワー(Trump Tower)で行われた。ペトレアス氏はその後、トランプ氏は「今あるさまざまな課題、さらに機会についてよく理解していることを示した」と記者団に説明。「非常に良い」話ができたとも語った。

 ただ「今後どうなるかはそのうち分かる」とした。会談時間は1時間ほどだったという。

 ペトレアス氏は先週、英BBCに、要請があれば政権に加わる意向を示している。

 一方、トランプ氏はツイッター(Twitter)に「たった今、ペトレアス大将と会った。とても感銘を受けた」と投稿し、前向きな姿勢を示した。

 ペトレアス氏は2007年にイラク駐留米軍司令官に就任し、米軍の増派などを主導した。その後、米中央軍(US Central Command)司令官、アフガニスタンの北大西洋条約機構(NATO)部隊司令官および駐留米軍司令官を歴任。米屈指の将軍として名声を博した。2011年にはバラク・オバマ(Barack Obama)政権のCIA長官に指名された。

 しかし、自身の伝記を執筆し愛人関係にもあったポーラ・ブロードウェル(Paula Broadwell)さんへの機密情報漏えい問題で捜査を受け、2012年に不名誉な形で長官辞任に追い込まれた。(c)AFP