【11月28日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)近郊にある動物園から盗まれていた世界最小のサル、ピグミーマーモセットの母子2匹が無事に再会を果たした。警察は28日、通報を手掛かりにサルを盗んだ23歳と26歳の男2人組を逮捕。一緒に盗まれたまま今も行方不明の父親ザルを捜している。

 親子3匹のピグミーマーモセットは26日、シンビオ・ワイルドライフパーク(Symbio Wildlife Park)の飼育用の囲いから盗まれた。

 特に子ザルはまだ乳離れしておらず、母ザルと24時間以上離れると死んでしまったり、または母ザルの方がストレスから授乳できなくなったりする可能性があったため、園の飼育員や警察が必死の捜索に取り掛かった。

 生後4週間でまだ名前も付けられていない子ザルは男たちの車の中から、母親で生後10か月の「ソフィア」は別の場所から警察によって発見された。父ザルの「ゴメス」だけが見つかっていない。

「親指ザル」の通称もある南米原産のピグミーマーモセットは成体でも約20センチ。現地紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によれば、闇市場ではペットとして最高5000豪ドル(約42万円)程度で需要があるという。(c)AFP