ウガンダ、部族の王を逮捕 民兵と治安部隊衝突で55人死亡
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【11月28日 AFP】東アフリカのウガンダで26~27日にかけて、警察がある部族の王の宮殿を急襲し、この王に連なるとみられる分離独立派の民兵と治安部隊が激しい衝突を繰り広げた末、計55人が死亡した。部族の王は身柄を拘束された。
警察の報道官によると、ルウェンズルル(Rwenzururu)「王国」のチャールズ・ウェズリー・ムンベレ(King Charles Wesley Mumbere)王の故郷、ウガンダ西部カセセ(Kasese)で衝突が始まったのは26日。王の近衛兵などの民兵が、巡回していたウガンダ政府の治安部隊を襲撃し、民兵側41人、警官14人が死亡した。
ウガンダのヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領は27日朝、ムンベレ王に電話で近衛部隊を解散するよう命じた。王の近衛部隊は、ウガンダとコンゴ民主共和国をまたぐ領域に独立共和国の樹立を掲げて扇動を行っている民兵の一部だとみられている。
警察のアンドリュー・フェリックス・カウェシ(Andrew Felix Kaweesi)報道官はAFPの取材に対し、「われわれは時間をかけて近衛部隊を追放するよう王を説得したが、王は従おうとしなかった。仕方なく宮殿を捜索し、彼ら(近衛兵)を外へ出した後、王自身も安全のために宮殿外へ出した。王は事件への関与を説明する必要がある。暴力扇動の罪を問われ、(首都の)カンパラ(Kampala)へ連行されるだろう」と述べた。(c)AFP/Michael O'Hagan and Grace Matsiko