【11月28日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が27日、自身初の年間王者に輝いた。今回の栄冠は、34年前に同様の偉業を打ち立てた自身の父ケケ・ロズベルグ(Keke Rosberg)氏に続くものだった。

 AFPは、今回のロズベルグによる偉業を受け、スポーツ界で「父子制覇」を達成した著名な親子をまとめた。

■F1

 F1の歴史の中で、初めて父子制覇を成し遂げたのは、ロズベルグ親子が初めてではない。最初に記録したのはヒル家で、父グラハム・ヒル(Graham Hill)氏が1962年と1968年の年間タイトルを獲得すると、息子のデーモン・ヒル(Damon Hill)氏が28年後の1996年にその足跡をたどっている。

■ボクシング

 メキシコは、ボクシング界で数多くの父子ファイターを輩出してきた。とりわけ有名なのはチャベス家だ。1984年から1987年の間、WBC世界スーパーフェザー級王者として、9度の防衛に成功した父フリオ・セサール・チャベス(Julio Cesar Chavez)氏は、現役時代にWBAとWBCのライト級も含め3階級制覇を達成するなど、通算115戦107勝を記録。息子のフリオ・セサール・ジュニア(Julio Cesar Chavez Jr)も、2011年から2012年にわたって、WBC世界ミドル級王者として君臨した。

■自転車競技

 自転車競技では、ファン・デル・プール家が親子2代で成功を収めている。父アドリ・ファン・デル・プール(Adrie Van der Poel)氏は、1996年のシクロクロス世界選手権(Cyclo-cross World Championships)を優勝。息子のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel)も弱冠20歳で2015年の同大会を制している。

■世界ロードレース選手権(WGP

 Motoの世界では、ロバーツ家が傑出した記録を残している。父ケニー・ロバーツ(Kenny Roberts)氏は1978年から1980年まで3年連続でチャンピオンになると、息子のケニー・ロバーツJr(Kenny Roberts Jr)氏も、2000年の年間王座をつかんでいる。(c)AFP/Chris WRIGHT