【11月27日 AFP】16-17フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯(NHK Trophy 2016)は26日、北海道札幌市で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)は合計301.47点を記録して大会連覇を果たした。

 ソチ冬季五輪金メダリストの羽生は、前日のショートプログラム(SP)とFSの双方で、ジャンプとステップのすべてで貫禄の演技を見せ、合計268.91点を記録した2位のネイサン・チェン(Nathan Chen、米国)に大差をつけて優勝した。

 最初の4回転ループを見事に成功させた羽生は、続く4回転サルコーでもきれいに着氷。次の4回転と3回転の予定のコンビネーションでは一つ目のジャンプで転倒したが、ミスを引きずらず、ダイナミックなトリプルアクセルや優雅なステップで観客を魅了した。

 羽生は、「会場が日本だったので温かい雰囲気の中で滑ることができた。ショートはロックスターになった気分でやったが、フリーでは滑る喜びを感じた」と日本のファンに感謝した。

 この結果、羽生は3連覇中のGPファイナル進出を余裕をもって決めた。大会連覇を果たしながら、スケート・カナダ(Skate Canada International 2016)では2位に終わっている羽生は、結果には満足していないと話している。

「ジャンプはまだ課題が多い。フリーのスピン、ステップもまだまだできる。しっかり調整して、GPファイナルではいい演技を見せることを目標にしたい」

 田中刑事(Keiji Tanaka)が合計248.44点で3位に入り、表彰台入りを果たした。日野龍樹(Ryuju Hino)は合計207.15点で9位だった。(c)AFP