NGO「イラク軍はモスル住民のための安全な退路確保を」
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【11月26日 AFP】米国を拠点とする難民支援団体「国際救援委員会(IRC)」は25日、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)と激しい戦闘を行いながら民間人を守ることはできないとして、イラク軍は北部モスル(Mosul)住民のための安全な退路を確保すべきだと主張した。
IRCは、ISからのモスルの奪還作戦は2017年春まで続くと予測しており、同市内に取り残された人々の食料が尽きたり、脱出に非常に大きなリスクが伴ったりするかもしれないと懸念している。
先月17日のモスル奪還作戦開始以来、周辺地域から約7万人が避難しているが、市内からの避難した人々はこのうちわずか3万人ほどにすぎない。
避難した人々の数は、奪還作戦開始前の国連(UN)や支援団体の予測よりも大幅に少ない。
IRCによるとその一因として、戦闘が激しすぎるため、民間人にとって市内から脱出し、周辺に設置された安全なキャンプにたどり着くことがあまりに危険なことなどが挙げられるという。
国連や支援団体によると、民間人の負傷者数は増加しており、傷の状態などから、脱出を試みた際にISに標的にされたことを示唆しているという。(c)AFP