シリア軍、アレッポ東部に猛攻 ラッカ周辺では米軍に初の戦死者
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【11月26日 AFP】シリア政府軍は25日、反体制派が掌握しているアレッポ(Aleppo)東部に猛烈な空爆と砲撃を加え、民間人に新たな死者が出た。政府軍に包囲されているアレッポの住民の状況はいっそう絶望的になっている。
在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、政府軍は25日、アレッポ東部の複数の地区に空爆と砲撃で猛攻を加え、民間人8人が死亡した。アレッポ全域の奪還を目指す政府軍の作戦は10日目に突入し、同監視団によるとアレッポ東部に対する一連の空爆で、これまでに少なくとも27人の子どもを含む民間人196人が死亡している。
一方で米軍は、シリアで同軍初の戦死者が出たと発表した。米軍の1人が、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に対する攻勢のさなかに北部ラッカ(Raqa)の北約50キロの町アインイッサ(Ain Issa)近郊で即席爆弾によって負傷。この傷が原因となって、大勢の米国人が感謝祭を祝っていた24日に死亡したという。死亡した米軍人の詳しい身元は明らかにされていない。
この地域には米軍特殊部隊が展開し、ISが「首都」と位置付けるラッカ奪還作戦を支援している。(c)AFP/Karam al-Masri