【11月25日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)市は24日、2024年の夏季五輪招致に向けて、ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領が支援を申し出ていることを明らかにした。

 ロサンゼルス市の広報担当者は、共和党所属の億万長者として知られるトランプ氏とエリック・ガルセッティ(Eric Garcetti)市長らが電話会談を行い、その中で「実りある会話」があったと述べた。

 来年1月20日に民主党のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領から政権を引き継ぐことになっているトランプ氏は、今回の会談の中で、1932年と1984年の夏季五輪を開催したロサンゼルスが、仏パリ(Paris)やハンガリー・ブダペスト(Budapest)も立候補している2024年の五輪招致活動を支援すると示唆したという。

 同五輪の開催地は、2017年9月にペルーの首都リマ(Lima)で決定することになっている。

 今月8日の米大統領選で、人種差別や女性差別に加え、反イスラム教を掲げる問題発言を行っていたトランプ氏が当選した際には、多くの五輪ウオッチャーから、ロサンゼルスにとって悪いニュースだという声が上がっていた。

 トランプ氏のホワイトハウス(White House)への道のりは厳しいとみられていた今年8月には、大衆迎合主義の同氏が勝利すれば、国際オリンピック委員会(IOC)がロサンゼルスを選ぶ可能性は低くなるだろうと、ガルセッティ市長は警戒していた。(c)AFP