「ロシアの国境は無限」、プーチン大統領が9歳少年に冗談
このニュースをシェア
【11月25日 AFP】「ロシアの国境は無限だ」――ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は24日、ロシア地理学協会(Russian Geographical Society)主催の授賞式で、受賞者の児童に向かってこんな冗談を飛ばした。
テレビ中継された授賞式のステージに登場したプーチン大統領は、世界各国の国境の位置を全て知っていると語った「天才少年」のミロスラフ・オスキルコ(Miroslav Oskirko)君(9)に対し、ロシアの国境はどこかと質問した。
ミロスラフ君が「米国との国境は、ベーリング海峡(Bering Strait)です」と答えると、プーチン大統領はミロスラフ君の肩を抱き、「ロシアの国境は無限だよ」と訂正。それから、「今のは冗談だよ」と付け加えた。
この発言に、ロシア地理学協会の会長を務めるセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相をはじめ会場に集まった人々からは笑い声が湧き、ツイッター(Twitter)上でもトレンドに浮上した。
ロシアは2014年3月、隣国ウクライナ南部のクリミア(Crimea)半島に数千人規模の特殊部隊を派遣してウクライナ軍の基地を掌握。ただちに住民投票を実施してクリミアをロシアに併合し、国際社会から激しい反発を招いた。昨年には旧ソビエト連邦のジョージア(旧グルジア)政府が、対露国境の位置を示した標石が露国境警備隊によってジョージア領内に移動されていたとして、「こっそりと併合を進めている」とロシア政府を激しく非難している。(c)AFP