「40か国か48か国」で意見割れる、W杯の出場枠拡大
このニュースをシェア
【11月24日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は23日、W杯本大会の参加枠拡大に関する関係者の意見について、出場国を増やす方向では一致しているものの、具体的な出場枠については「40か国」と「48か国」の二つの案が浮上していることを明かした。
2016年2月に行われた会長選で、インファンティーノ会長はW杯の出場国数を現在の32か国から拡大することを公約に掲げていた。この件については、FIFA評議会が2017年1月、2026年大会の出場枠を決定する予定としている。
仏パリ(Paris)郊外で行われた各大陸連盟幹部との第1回会合を終えたインファンティーノ会長は、「会合の目的は、説明することで認識のずれをなくすこと。その部分についてはうまくいったと思っている」と話した。
「みなが拡大を望んでいる。それが全員の一致した見解だったが、枠については、40か国と48か国を支持する意見があった。問題はそれをどう割り振るか、つまり最終段階に(すべての)大陸のチームが出場できる状況をどうやって作るかということだ」
40か国の場合は、4チーム10グループか5チーム8グループのどちらかでグループリーグを開催する可能性が高いが、インファンティーノ会長は「どちらも出場機会は増えるが、(グループ突破の)条件が複雑化するというスポーツ面での問題がある」と話し、欧州選手権(UEFA Euro 2016)のアルバニアの例を引き合いに出した。
32チームの現在は、グループの上位2か国が決勝トーナメントに勝ち進む方式だが、40チームの場合、3位のうち成績上位の数チームも勝ち進むことになる。欧州選手権では、A組3位でグループリーグの全日程を終えたアルバニアが、かなり待たされてから敗退が確定するということがあった。
一方で48か国案については、グループリーグの開幕前に、開催国で「本大会」の一環として16試合のプレーオフを行い、その勝者にシード国16か国を加えて、32か国でのグループリーグを開催するという方式が検討されている。
いずれにせよ、出場枠が拡大すれば、W杯のテレビ放送を希望する国も増え、放映権収入が大幅に増えることが見込まれるため、FIFAにとっては大きな収入増が期待できる。(c)AFP/Corentin DAUTREPPE