英サッカーに衝撃、監督による若手選手への性的虐待が過去に横行か
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【11月24日 AFP】イングランドのサッカー界で、元選手がユース時代に指導者から性的虐待を受けていた事実を公表する事例が相次ぎ、衝撃が広がっている。23日にはマンチェスター・シティ(Manchester City)などで活躍したデビッド・ホワイト(David White)氏が被害を告白した。
現在49歳のホワイト氏は、1985年から1998年にかけてイングランドサッカーで活躍し、シティでリーグ戦約400試合に出場したほか、リーズ・ユナイテッド(Leeds United)やシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)といった名門でもプレー。イングランド代表にも1試合だけだが選出されている。
そのホワイト氏は、元指導者で、有望な若手のスカウトも担当していたバリー・ベネル(Barry Bennell)元受刑者から、マンチェスター(Manchester)市内の少年チームに所属していた時代に性的な虐待を受けたことを明かしている。ベネル元受刑者については、ほかにも複数の元選手から証言があがっており、1970年代から30年にわたって虐待を繰り返していた可能性が浮上している。
英国放送協会(BBC)によると、ホワイト氏は声明を発表し、「このところの報道をふまえて、私は1970年代終盤から80年代初頭にかけて、元指導者のバリー・ベネルによる性的虐待を受けていたことを明らかにしたいと思います。いくつもの理由から、私は20年近くにわたり、このつらい事実を家族や友人にも秘密にしてきました」と明らかにした。
ベネル元受刑者は有罪判決を何度も受けている小児性愛者で、1998年に複数の少年に対する性的暴行を認めて禁錮9年を科されると、2015年には再び少年へ性的暴行を繰り返していたとして禁錮2年を科され、米国の刑務所に収監された。