【11月23日 AFP】米国の次期大統領に選出されたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は22日、地球温暖化防止の新たな国際的枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」からの離脱についてあらゆる可能性を排除しないとし、人間の活動がなんらかの形で温暖化に関係している可能性があることを認めた。

 トランプ氏は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)のインタビューで、「多少の関連性はあると考えている。何かが、ある程度は。どの程度なのかが問題だ」と述べた。

 また米国はパリ協定から離脱するのかと問われたトランプ氏は「注意深く検討している。この件について私はオープンな考えを持っている」と述べた。しかしパリ協定がどの程度、米国企業のコスト増につながるか、また米国の競争力にどの程度影響するのかを確かめたいとした。

 これまでトランプ氏は、気候変動は中国が「でっち上げた」ものだと主張し、温室効果ガスの排出削減を目指すパリ協定から離脱する姿勢を示していた。(c)AFP