【11月22日 AFP】フランスのベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相は21日、警察当局が先週末に東部ストラスブール(Strasbourg)と南部マルセイユ(Marseille)の2都市で計7人の容疑者を逮捕し、同国内での攻撃を企図していた「テロ組織」を解体したと発表した。

 容疑者らの出身国は、フランスとモロッコ、アフガニスタンだという。カズヌーブ内相はテレビ放映された記者会見で、今回の逮捕により「長い時間をかけて計画されてきたフランス本土でのテロ攻撃を未然に防ぐことができた」と発表した。

 捜査当局は現在、容疑者らが「本土内の複数都市を標的とした同時攻撃」を計画していた可能性もあるとみて、調べを進めている。

 警察が両市での強制捜査に踏み切ったのは19日夜。治安当局はこれに先立ち8か月以上にわたって捜査を続けていた。

 25日に大規模なクリスマスマーケットがオープンするストラスブールのロラン・リス(Roland Ries)市長は、内務省からの情報として、攻撃の標的は同市ではなく「パリ(Paris)地域」だったと述べている。

 フランスでは、昨年11月に起き130人が死亡したイスラム過激派によるパリ襲撃事件を受け、治安当局の監視活動と強制捜査の権限を拡大する非常事態宣言が現在も続いている。(c)AFP/Pauline TALAGRAND Katell PRIGENT