スペインでイスラム過激派のモロッコ人2人を拘束、IS攻撃準備か
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【11月20日 AFP】スペイン内務省は19日、同国の警察が、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」による攻撃実施を目的に同組織の宣伝や勧誘活動を行った容疑でモロッコ人2人を逮捕したと発表した。
2人は首都マドリード(Madrid)とスペイン北東部に位置するカタルーニャ(Catalonia)自治州の都市ロダ・デ・テル(Roda de Ter)でそれぞれ拘束された。内務省によると2人は自発的にISに参加しており、独立したテロ細胞としてスペイン国内での攻撃実行に向け活動していたという。
同省は逮捕された2人が「若いイスラム教徒を勧誘し、警察の目から隠れて追従者の部隊を結成する目的を持っていた」ことも明らかにした。しかし同国警察の報道官は逮捕された2人が実際に誰かを勧誘したかについては言えないと述べた。
2人は他にも「目を引くビジュアル媒体を利用してダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語略称)の軍事的勝利や領地拡大に関する宣伝活動を行い、可能な限り多くの追従者を得ようとしていた」という。
警察は2人が急速に過激化し、「ダーイシュに対し自分たちを『殉教者』として、いつでも、どこでも、どんな状況でもささげる用意をしていた」と述べた。
スペインはイスラム過激派との闘いにおいて宣伝活動の芽を摘むなど事件の防止に力を入れており、昨年には過激派のウェブサイトを閲覧しただけの人物も当局が拘束することを可能にする法律が成立した。スペインでは昨年、テロ攻撃の危険度を5段階の4まで引き上げており、内務省によると昨年以降163人の過激派容疑者が拘束された。(c)AFP