未成年者への性的暴行「被害者と結婚なら免罪」 トルコ法案に反発
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【11月19日 AFP】トルコで18日、未成年者に対する性的暴行で有罪判決を受けた男性受刑者について、被害者と結婚していれば放免すると規定した法案が前日に国会の審議で承認されたことに、激しい怒りの声が広がった。野党などは未成年者へのレイプを奨励するものだとして政府を強く非難している。
法案が可決されると、未成年者を性的に暴行した罪で収監された男性受刑者は、「暴力や脅迫、同意の強要」なしでその行為に及び、被害者と結婚している場合には、釈放が認められることになる。
法案は17日に行われた国会の1回目の審議で承認され、数日後に開かれる2回目の審議で再び採決が行われる予定だ。
トルコの法律では結婚できる年齢は18歳からだが、南東部を中心に児童婚が広く行われている。
法案に対しては野党や著名人、さらにレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の娘が副会長を務める政府寄りの団体などからも、抗議や懸念の声が上がっている。
最大都市イスタンブール(Istanbul)の中心部では大勢の人がデモを行い、法案の内容を写した紙を破り捨てたり、「レイプは人道犯罪」といったメッセージを掲げたりして抗議した。(c)AFP/Gokan GUNES, Stuart WILLIAMS