訪独のオバマ氏、トランプ氏に「ロシアに立ち向かう」姿勢期待
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【11月18日 AFP】ドイツを訪れているバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は17日、自らの後任に選出されたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に対し、シリアやウクライナの紛争を念頭に、ロシアが国際規範に違反した時には同国に「立ち向かう」ことを期待すると述べた。
首都ベルリン(Berlin)でアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相と会談後、共同記者会見を開いたオバマ氏は、過去にロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を称賛する発言をしていたトランプ氏に対し、「ロシアがわれわれの価値観や国際規範から逸脱しようとしている時には、ロシアに立ち向かうこともいとわない」姿勢を望むと話した。
また、ロシアは「世界中に影響力を持つ」主要国であり、軍事大国だと認めた上で、「ロシアと何らかの協定を結ぶ場合、たとえそれによって人々が傷つき、国際規範に違反するとしても、また小国を危険にさらしたり、シリアのような地域に長期的な問題が生まれたりしても、その時点で都合が良いことなら何でもする」というようなアプローチを採らないよう忠告。
一方でメルケル首相については、優れた指導者は自国民を最優先に置くと同時に国際社会との協調も実現するものだということを示した「類いまれな」国際パートナーだと称賛した。
メルケル氏は来年の総選挙で4期目となる首相就任を目指す意向を正式に表明していないが、オバマ氏は「メルケル氏が続投を望むかどうかは彼女次第だ…だがもし私がここにいてドイツ人有権者だったとすれば、支持するかもしれない」と述べ、続投への明確な支持を表明した。(c)AFP