【11月18日 AFP】米情報機関を統括するジェームズ・クラッパー(James Clapper)国家情報長官(75)は17日、辞表を提出したと発表した。次期大統領に選出されたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が新政権の人事に着手する中での辞意表明となった。

 クラッパー長官は中央情報局(CIA)や国家安全保障局(NSA)など17の機関の調整役を担ってきたが、この日行われた議会の公聴会で、トランプ氏が大統領に就任する来年1月20日以降は現職にとどまることはできないと言明した。同職を6年間務めた後の辞任について、「なかなか気分が良い」と語っている。

 クラッパー長官は在任中、NSAの元職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が流出させた文書により、同局が市民の通信記録から大規模な情報収集を行っていることが発覚し、難局に立たされたこともあった。(c)AFP