シリアで病院などに空爆、35人死亡 大統領「トランプ氏は味方にも」
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【11月17日 AFP】シリア政府軍とロシア軍が16日、反体制派が支配するシリア北部の地区で病院などに空爆や砲撃を加え、NGOによると第2の都市アレッポ(Aleppo)では前日からの24時間で少なくとも35人が死亡した。一方、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領について「テロリストと戦うのなら当然味方になる」との考えを示した。
在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、政府側に包囲されているアレッポの反体制派支配地区では15日以降、シリア政府軍の爆撃と迫撃砲による攻撃によって子供6人を含む35人が死亡した。
医療支援団体「独立医師連合(IDA)」は、アレッポ東部で小児医療施設とこのエリア唯一の血液バンク施設の計2か所がたる爆弾による攻撃を受け、被害が出たことを明らかにしている。
アレッポ東部では援助食料の備蓄がほぼ底を尽いており、国際機関や現地のパートナーはここ数日に最後の配給を行った。7月中旬に政府軍に包囲されて以降、新たな支援物資は届いていない。
アレッポ東部は約1か月にわたって比較的落ち着いていたが、シリア政府軍とロシア軍が15日に反体制派に対する広範囲の攻撃を開始したことで平穏は破られた。ロシア側はアレッポ東部に対する空爆の事実を否定している。
こうしたなか、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は15日、ポルトガルの国営テレビ局RTPとのインタビューで、トランプ氏が選挙期間中に、シリアに対する米政府の関与はイスラム過激派との戦いに限定されるべきだと示唆したことを歓迎。その上で「彼(トランプ氏)がテロリストと戦っていくのであれば、もちろんロシアやイランなどと共に味方、当然の味方になるだろう」と語っている。(c)AFP/Karam al-Masri