レブロンがニックスCEOに怒り、発言は人種差別的と非難
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【11月16日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のスーパースターで、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に所属するレブロン・ジェームズ(LeBron James)が15日、自身について「わがままで、特別待遇を好む選手」だと発言したニューヨーク・ニックス(New York Knicks)のフィル・ジャクソン(Phil Jackson)球団社長に怒りを示した。
ジャクソン氏は、今週行われた米スポーツ専門チャンネルESPNとのインタビューで、「レブロン・ジェームズは特別待遇を好む。彼は好き勝手にものを必要とする」と語った。
加えて現在71歳のジャクソン氏は、ジェームズがマイアミ時代の遠征で、チームにクリーブランド(Cleveland)で1泊することを要求し、対応の仕方がわからなかったエリック・スポールストラ(Erik Spoelstra)ヘッドコーチ(HC)が、パット・ライリー(Pat Riley)社長に助け船を求めたと話す。
「スポールストラは、ライリーに『このような状況でどうすればいいのでしょうか?』とメッセージを送らなければならなかった。それで、チームを厳しく統率するパットが、『君は飛行機にいるんだ。チームと一緒に。自分自身や自分の母親、自分の仲間たちがもう一晩クリーブランドにとどまってほしいからといって、チーム全体を邪魔することは許されない』と答えたんだ」
一方のジェームズは15日、ジャクソン氏による「Posse(仲間)」という言葉を用いた一連の発言に失望し、時に薬物売買など犯罪行為に手を染める集団の総称を意味する単語の使用は人種差別的だと主張する。
「『Posse』という単語の意味を調べればいい。それは私が支持するものでもないし、私の家族が支持するものでもない。私は、あの単語が使われた唯一の理由は、彼が若いアフリカ系アメリカ人が違いを生もうとしているとみているからだ」
「私たちは、フィル・ジャクソン氏のコメントに自分たちがやるべきことを止めさせるつもりはない。あれにはさらなるモチベーションを受けたが、それでも悲しい」
ジェームズはまた、「彼のHCとしての能力を尊敬していた。彼は間違いなく、私が最も愛するマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)を擁するチームや、私が見て育ったレイカーズを率いていたが、彼に対しては何もない」とし、通算11度のNBA制覇を誇るジャクソン氏への尊敬を失ったと話した。
キャバリアーズは来月7日、ニューヨーク(New York)のマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)でニックスと対戦する。(c)AFP