「トランプ」を外すことを決定、米NY高級マンション 署名活動受け
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【11月16日 AFP】(写真追加)米ニューヨーク(New York)のマンハッタン(Manhattan)にある、大統領選で勝利したドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の名前が入った高級マンションを管理する不動産業者は、同氏による不和を生じさせるような発言は受け入れられないとする住民たちの要求に応え、名前を外すことを決めた。
「トランプ・プレース・アパートメント(Trump Place Apartments)」はマンハッタンでも最高の住所といえるアッパー・ウェスト・サイド(Upper West Side)にそびえ、家賃はワンルームで月3000ドル(約33万円)。
マンションの住民たちは、トランプ氏が大統領選に立候補したことをほとんど気にも留めず、11月8日の選挙でも勝利するとは思っていなかった。しかし同氏がメキシコ人や女性、障害者などを侮辱する発言をしたにもかかわらず、選挙戦で勢いが増してきたため、3棟の複合マンションの住民たちはマンション名から「トランプ」を削除するよう求める署名活動を開始した。
マンションを管理するエクイティ・レジデンシャル(Equity Residential)の広報担当者は15日、正面入り口に巨大な文字で記された「トランプ」の名前を取り外すと語り、「われわれは現在、リバーサイド(大通り)140 、160 、180の建物の名称を変更する手続きを行っている」と話し、さらに、それぞれの建物の名称には所在地住所を使用すると説明した。
署名活動では、600人以上の住民たちの署名が集まり、トランプ氏の発言内容は建物の価値にそぐわないとしている。(c)AFP