【11月16日 AFP】リビア沖の地中海(Mediterranean Sea)で15日、多数の移民を乗せたゴムボートが転覆し、約100人が水死した恐れがあることが分かった。救助活動に参加するNGOが明らかにした。

 ドイツのNGO「ユーゲント・レッテト(Jugend Rettet)」はツイッター(Twitter)で、石油タンカーによってこれまでに23人が救助され、現場では生存者の捜索と遺体の収容作業が続けられていると発表。

 救出された生存者と4人の遺体が、タンカーから別の慈善団体「SOSメディテラネ(SOS Mediterranee)」が運航する船へと移送された。

 生存者の一人が同団体の職員に語ったところによると、ゴムボートは午前6時ごろに沈み始めた。122人が搭乗していたが、15歳未満の子どもは含まれていなかったという。乗客らは海上の漂流物にしがみついて救助を待ったが、4時間後にタンカーが現場に到着するまでに大半の人が命を落としたとされる。

 地中海では前日の14日にも別のゴムボートが沈没し、15人が救助されたものの、数十人が水死した恐れが出ている。(c)AFP