英国のEU離脱、「全般的な計画なし」 流出文書で指摘
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【11月15日 AFP】英政府は欧州連合(EU)からの離脱、いわゆる「ブレグジット(Brexit)」に向けた全般的な計画を策定できておらず、交渉戦略で一致をみるにはさらに半年を要する可能性もある──英紙タイムズ(The Times)が15日、こうした内容が記された流出文書を掲載した。BBCも同じ文書を入手しているという。
あるコンサルタントが政府のためにまとめたとされているこの文書によると、公的機関はブレグジットに関連する500件超のプロジェクトの処理に苦慮しており、対応するためには3万人の職員が新たに必要になる可能性もあるという。
今月7日の日付が記された「ブレグジットアップデート(最新情報)」というタイトルの文書は、EU離脱に向けて高官らが延々と協議を続けているにもかかわらず、「共通戦略は生まれていない」と指摘している。
この件についてテリーザ・メイ(Theresa May)首相率いる政府は同文書の内容を否定し、そのような調査を委託した事実もないとしている。
一方、BBCの報道によると文書では、ブレグジットのための優先事項で政府が合意に至るにはさらに半年かかる可能性もあると示唆されているという。(c)AFP