【11月15日 AFP】フランス国内の室内陸上競技大会で男子400メートル王者に輝いた実績を持ち、これまでにも強盗を繰り返してきたトゥマニ・クリバリ(Toumany Coulibaly)容疑者が、スーパーマーケットで窃盗をはたらいたとして逮捕された。地元警察が14日、明らかにしている。

 28歳のクリバリ容疑者は13日未明、仏パリ(Paris)郊外南部の大型スーパーマーケットから出てきたところを逮捕された。警察によると、同容疑者は「計60台のノートパソコンやタブレット」が入っている袋を所持していたとしており、「われわれは彼をしばらく監視していた。誰が共犯で、いつ何が起きるのかを見張っていた」と述べた。また、現場からは3人が逃走したとされている。

 2013年と2015年にも強盗事件を起こしていたクリバリ容疑者は、仏大衆紙パリジャン(Le Parisien)に対して、これまでの犯罪人生を振り返り、「陸上が自分を救ってくれた」と話していた。

 2015年にフランス国内で行われた室内選手権で男子400メートルを制しているクリバリは、「家族や地元の町に大きなチャンスをもらった。それを全部放り出してしまうわけにはいかない」と話し、人生を立て直すつもりだと語っていた。

 しかし、今年5月に行われた仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)のインタビューでは、タイトルを獲得した同日の夜に、パリ南部に位置するレ・ジュリス(Les Ulis)の電話店に押し入ったことを告白していた。(c)AFP